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レポート情報

視覚障害学生への3Dプリンタ寄贈プロジェクトの活動報告

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慶大ファブラボでの3Dプリンタ活用の説明
慶大ファブラボでの3Dプリンタ活用の説明

 2018年1月15日に連携先の慶應義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボの特任助教の増田恒夫さんと一緒に実際に3Dプリンタを導入中の横浜市立盲特別支援学校へヒアリングしに行きました。目的は以下の3点です。

①盲特別支援学校にて3Dプリンタをどのように使用しているか把握する。
②3Dプリンタの運用上の課題や潜在的なニーズを掘り起こす。
③今後、他の視覚支援学校に導入する際のベストプラクティスを探る。

 横浜市立盲特別支援学校にて3Dプリンタを活用して、様々な教材を作成されている吉木先生と鈴木先生に対するヒアリングを通して、下記のような課題が浮かび上がってきました。


横浜市立盲特別支援学校にある3Dプリンタ
横浜市立盲特別支援学校にある3Dプリンタ


①3Dデータ作成上の課題
作成したい造形物がある場合、ネットで公開されている3Dデータを探すがない場合がある。ゼロから作成するのは非常に工数がかかり、また、技術も必要であり、学校での作成は困難である。(例えば、子宮など)
②導入上の課題
他盲特別支援学校での導入支援を行いたいが、メーカーが違うと3Dデータの形式や仕様などが異なりとても困難である。
③運用上の課題
3Dプリンタメーカーを含め、メンテナンスなど運用の支援がほとんどない状態のため運用ができる先生はほとんどいない。

上記の具体的な解決方法について議論しました。その結果、以下の方針で進めることにしました。

①医療関係機関などに協力してもらい、3Dデータを探したり、必要に応じて自製したりすることを検討。
②3DデータについてはGコードと呼ばれるメーカーで共通したデータフォーマットにて、提供したり、プロジェクトにて導入支援を行ったりすることを検討。
③プロジェクトにて運用支援を行うことを検討。

①については、増田さんが持参した3Dプリンタで作製したサンプルの硬さが様々であることに着目し、指圧の時の押し加減を学習する教材として3Dプリンタを活用できないかという話が出てきました。市販の3Dプリンタでは、硬さを自由に変えることはほとんど難しいため、増田さんに協力して頂き、試用品を作製することになりました。

 このような形でヒアリングを通して、様々なアイデアが出てきて、それによって支援の形が広がってきました。当事者の隠れたニーズを掘り起こすことで、表面的な支援ではなく、真の意味での情報格差を解消することにつなげることができればと願っています。

 その後、ヒアリングで出てきたアイデアをベースに、慶應義塾大学SFC研究所、横浜市立盲特別支援学校、NPOインフォメーションギャップバスター の3者の共同開発により、3Dプリンタにて製作した評価用サンプル「母指あっぱくん」を横浜市立盲特別支援学校にて試用していただきました。「母指あっぱくん」は、特殊な素材を利用して、作製方法を工夫することで、様々な硬さを実現したものです。


「母指あっぱくん」を試用する本郷先生
「母指あっぱくん」を試用する本郷先生


 横浜市立盲特別支援学校本郷先生に、「母指あっぱくん」を試用していただいた結果、「母指あっぱくん」を試用していただいた結果、「親指に伝わる適度な抵抗感があり、力の入れ方を学習することができるのではないでしょうか。」というコメントをいただきました。今後は、「母指あっぱくん」を改良し、救命救急の授業での活用など利用範囲を広げていく予定です。


試行中の「母指あっぱくん」提供
試行中の「母指あっぱくん」提供


 また、4月に入ったら、全国の視覚支援学校に対して、3Dプリンタの導入・運用状況についてアンケートを実施し、必要なところに導入支援・運用支援を継続してまいります。

 このような形で、NPOインフォメーションギャップバスター は、技術者と教育機関をつなぐことで、情報バリア解消に貢献できるよう尽力いたします。引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。




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