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この年明けはキリマンジャロ山の村で迎えることになりました。以前は毎年年末年始には現地調査が入っており、日本の正月とは縁がなかったのですが、久しぶりにタンザニアで迎える新年に感慨深いものがありました。といっても、タンザニアでは休日のメインはクリスマスで、さすがに1月1日は祝日ですが、それ以外は普通に仕事日になります。ですから新年といっても、日本の正月のような雰囲気はまったくなく、新しい年を迎えたという感覚にいまひとつ欠けるのですが・・・。今回の現地調査では、森林保護の名のもとに国立公園に編入され、地域住民が排除されてしまったキリマンジャロ山の"ハーフマイルストリップ"と呼ばれる緩衝帯の森を、地域主導の管理に戻すための動きを、さらに確実なものとするために実施しました。これには管理強化を繰り返してきた過去の歴史を紐解いてみても、たんに住民を排除するという方法では森を守ることは出来ないという考えに基づいています。昨夏の現地入りでは、地域主導による森林管理に対する村/地域住民の合意形成と、政府各レベル(=中央、州、県)との協議を行いましたが、今回は地域における具体的な森林管理手法について村側と話し合ってきました。管理手法といっても、ルールを決めるだけならある意味簡単です。しかしそれを実効性のある"生きた"仕組みとするのは、そう簡単ではありません。現地には法律をはじめ様々な取り決め、ルールがもちろんあるわけですが、その中には体裁ばかりが整えられ、実態としては機能していない、形骸化してしまっているものも少なくありません。政府の方針としても打ち出されている、キリマンジャロ山の森に本来適用されるべき「住民参加」による森林管理なども、まさにその例といえるでしょう。地域主導による森林管理を有効なものとしていくためには、その仕組みを地域住民の総意と合意に基づくボトムアップで作り上げていく必要があります。これは当たり前のようですが、現地では上から押しつけられた「住民参加」がまかり通っており、地域住民の意見や考えがまったく反映されていません。村も地域住民もある意味それを「普通のこと」として表面的には受け入れているのですが、自分たちの考えや生活実態と合わないため、そうした仕組みは結局のところ守られることはなく、意図した通りの結果を生むこともありません。「地域住民からのボトムアップによる森林管理の仕組み作りを」。過去の歴史に学び、そのことの大切さを、森林政策の形成に携わる政府関連部門には理解していってもらう必要があります。今回の関係部局との協議を通して、県、州レベルではその認識はかなり深めて貰うところまではきたとの手応えです。村側においても、住民からの森林管理の仕組み作りへ、という動きに繋がり始めています。こうした動きを、さらにハーフマイルストリップに隣接する多くの村にまで広げていく、というのが今年の重要な取り組みになってくるでしょう。
2019/01/22
山羊飼育セミナーを実施
2018/12/10
育苗の悩みは尽きず
2018/11/09
新診療所建設いよいよ大詰め
2018/10/08
小さな環境防衛隊
2018/08/23
診療所の建設支援を実施(タンザニア・ポレポレクラブ)
2018/07/20
地域住民組織の強化に着手-大統領への直訴も視野に
2018/06/14
大雨季植林はいよいよ終盤戦!
2018/04/24
政府人権委員会が調査団を派遣
2018/03/19
環境調整力を失いつつあるキリマンジャロ山
2018/01/24
キリマンジャロ山での新たな森林保全・管理を目指します
2017/10/30
近くて遠い森
2017/09/04
今年もキリマンジャロ山の多くの村で植林が取り組まれました!
2017/04/10
大雨季植林に向け各村との協議実施
2017/02/02
自立支援事業「養鶏プロジェクトの天敵!」
2017/01/23
キリマンジャロ山での植林体制の強化、新規苗畑を立ち上げ
2016/10/10
キリマンジャロ山で大雨季植林が取り組まれました
2016/06/22
国立公園内での住民による植林、ついに政府が認める!
2016/03/23
キリマンジャロ山で起きていること、地域住民の声
2015/11/11
キリマンジャロ山・地域主体の森林管理の自立に向けて
2015/09/13
キリマンジャロ山で「村の自慢の森」エンブレム決定!
2015/08/04
キリマンジャロ山での養鶏プロジェクトの指導
2015/07/06
キリマンジャロ山で連日植林が取り組まれています!
2015/05/21
女性グループが積立による新プロジェクト開始
2015/04/23
森林の地域管理を目指す協議会、その自立への道
小学校での打ち合わせ
事務局インターン募集
事務局ボランティア募集
2015/04/17
改良カマドのメンテナンス
2015/03/18
現地プロジェクト推進のための新しいコミュニケーションの仕組み
2014/12/26
「次回渡航に向けた森の名前の発展とツール改訂の進捗状況について」
2014/12/11
キリマンジャロ山の森の中にある大切な場所
2014/12/01
伝統水路復旧支援
2014/11/27
女性グループの養鶏プロジェクト順調に拡大中
2014/11/20
キリマンジャロ山を取り囲む植林体制の構築
キリマンジャロ植林の影の主役
2014/11/06
よみがえれ、キリマンジャロの森プロジェクトからの訴え「世界の力を」
2014/10/20
コーヒー生産農家グループの自立を目指して
2014年7-8月現地渡航報告③~ガイドブック委員会とのミーティングと小学校訪問
2014/09/27
2014年7-8月現地渡航報告② ~森の名前の決定・森の自慢に関するアンケート~
2014/09/17
Rafikiプロジェクト現地渡航報告①~森の名前の決定方法についての会議
2014/07/16
コーヒー生産農家グループの基盤強化に向けて
2014/06/25
険しいローカルNGO自立への道
2014/05/29
旧緩衝帯での植林拒否に出る政府(キリマンジャロ国立公園公社)
2014/05/28
タンザニアポレポレクラブ「オラが村の自慢の森マップ」
2014/05/23
新方式でのカマド職人養成を実施
2014/04/21
タンザニアポレポレクラブ:養蜂事業への中間技術の取り入れに向けて
タンザニア・ポレポレクラブ:キリマンジャロのすそのセレンゲティ国立公園
2014/03/13
キリマンジャロ山の森林破壊と植林現場の様子
2014/03/07
半乾燥地でのカマド普及の足掛かり
裁縫教室、政府認定校登録のための視察を受け入れ
2014/02/17
タンザニアポレポレクラブ:ケニアでの養蜂研修にリーダーを派遣
2014/02/01
Rafiki Projectの作成物の方向性について
養鶏事業を開始します
2014/01/30
キリマンジャロを守る地域ネットワーク
2013/11/10
コーヒー生産者グループの基盤強化
地域主導植林の地域への波及効果
2013/09/28
改良カマド普及方法の変更を検討
2013/09/24
国立公園内での大雨季植林実施
2013/09/08
グループ積み立て目標額達成!
2013/06/30
半乾燥地での省水農法再開
2013/06/19
間をつなぐもの
2013/05/19
Umba stone
2013/05/11
村人との座談会実施(その1)
村人との座談会実施(その2)
2013/05/04
支援コーヒー農家グループの生豆品質状況
ハリナシバチの採蜜を実施
2013/03/30
植林後の育林作業
2013/03/21
TEACA裁縫教室の卒業式実施される
コーヒー接ぎ木で問題発生
新規支援先のサカヨ中学校の生徒たち奮闘!
2013/02/23
2013年2月現地渡航調査の目的と実施事項
2012/12/17
国立公園内植林事業地、順調に推移
女性グループとのグループ積み立て話し合い
2012/12/02
富士は日本一の山
2012/11/04
第二回森林利用調査報告
2012/10/09
現地渡航報告概要(Rafikiプロジェクト) (1/2)
現地渡航報告概要(Rafikiプロジェクト) (2/2)
現地渡航報告(手工芸品チーム)
2012/09/30
キリマンジャロ山の東・南山麓をカバーする植林実施体制の確立に向けて
2012/07/28
裁縫教室の国家試験結果出る
2012/07/16
12年8月渡航に向けて
2012/06/23
現地カウンターパートのTEACAが“タンザニア最優秀環境NGO”に選ばれました!
2012/05/13
国立公園内での第2次植林始まる
2012/04/21
コーヒー農家の巡回指導
2012/04/08
現地調査報告会
テマ村カルタ完成へ向けて
2012/04/01
[村落植林活動]キリマンジャロ山を巡る「人」と「環境」の相克 (その1)
[村落植林活動]キリマンジャロ山を巡る「人」と「環境」の相克 (その2)
2012/01/28
[村落植林活動] 新苗畑を立ち上げ
小学校への文具支援を実施しました
2011/12/25
ワークショップの実施
2011/12/04
水(みず)
2011/11/12
Natiro中学生との取り組み (Rafikiプロジェクト)
2011/11/05
乾燥地での水の支援活動
2011/10/15
現地調査報告~地域主導の森林管理実現に向けて~
2011/07/14
ハチミツ収量好調を記録
2011/07/02
国立公園内での地域主導による植林ついに始まる
2011/06/04
TEACAの植林活動が取り上げられました
2011/05/15
TEACAの活動を中学生たちが訪問見学
2011/04/09
既植林地の育林管理作業を実施
2011/04/02
被災されたみなさまに心よりのお見舞いを申し上げます
2011/02/05
伝統水路復旧の成果が現れる
2011/01/23
ハリナシバチの逃亡相次ぐ
2010/12/18
森林の回復と草刈り場の両立
2010/12/05
ハーフマイル・フォレストストリップによみがえる森
2010/11/27
失われゆく民族の伝統、文化、知恵
地域主導の森林管理の実践事例の調査を実施
2010/10/17
村自慢のイラストマップの改善点
2010/10/02
地域グループ自立への道筋
2010/09/26
キリマンジャロの森が恐れていた事態へ
2010/09/20
「いただきます」
2010/07/29
生活改善事業 2010年度事業方針
2010/07/24
2010年度事業方針
2010/07/03
伝統水路の復旧完了
2010/06/01
大雨季の雨量と事業への影響
2010/05/25
カウンターパートの自立に向けて
2010/05/01
マヌ小学校でのデモ苗畑で順調に育苗すすむ
2010/04/22
女性グループのハリナシバチの収穫実施も、収量ゼロ
2010/04/10
キリマンジャロ山の原生樹種による苗木育成へのチャレンジ
2010/01/26
タンザニア現地調査報告 地域主導の森林管理の実現に向けて
2009/11/26
干魃の次はエルニーニョか
2009/11/12
裁縫教室生徒が国家試験に合格!?
2009/10/20
キリマンジャロ山で進む森林伐採
2009/09/10
タンザニアの村で三位一体改革!?
タンザニア現地調査の途中報告
タンザニア現地調査の途中報告(2)
2009/07/16
あなたもカンガバッグのワークショップに参加しませんか?
2009/06/18
タンザニア北部、東部、大雨期の降雨不調
2009/05/22
低標高地の女性苗畑グループにハリナシバチ養蜂支援
小規模苗畑グループによるグループ積み立て
2009/04/30
タンザニアはいま大雨期植林の季節を迎えています
2009/01/30
「国立公園法」の目に見えぬ1本の線
2009/01/02
半乾燥地で、放牧牛侵入防止のための植林実施
2008/11/19
キリマンジャロ 村落植林活動報告
生活改善事業「手工芸品」に関する活動報告
自立のために。 ~思い切った発想の転換~
2008/06/26
キリマンジャロの森
2008/05/12
キリマンジャロ山麓で気になる雨量の減少
2008/01/11
活動自立のための、養魚池での魚の水揚げを実施しました
2007/09/18
キリマンジャロで土砂崩れが頻発(現地最新報告)
2007/01/30
植林地の過去と現在
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