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レポート情報

「ママさんクラブ」の活動の背景をレポートします

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【想像を絶する衛生環境】
マンニャン族の村に足を運ぶと茅葺の高床式の住居が目の前に広がります。住居の周りにはヤギやニワトリ、ブタなどの家畜が放し飼いにされ、地べたには裸の子どもが顔や手を泥だらけにしながら座って遊んでいます。
家の中に入ると、赤ちゃんにお乳をあげながら2歳、4歳、6歳くらいの子どもをいっぺんに世話するお母さんがいます。どの子どもも顔や手が土ぼこりで汚れています。目を真っ赤に腫らしている子、お腹がパンパンにはっている子がいます。お母さん自身もしばらく身体を洗っていないためなのか、おっぱいが土ぼこりで汚れているようでした。
しばらく様子を見ていると、なにやら騒がしいものたちがいます。ニワトリそしてイヌが食べ物をもとめて家を出たり入ったりとくりかえしているのです。イヌは皮膚病にかかっているのか、毛がところどころ抜け落ちノミが体中を走っています。
聞くと夜はイヌも一緒に川の字になって寝るそうで、子どもの頭皮を見るとなにやら皮膚病にかかっているようです。
ふとお母さんは囲炉裏の中から焼いたバナナを取り出しました。これをおやつにと子どもたちに配ります。家畜の糞が散らばっていた泥を触った手、のみが寄生しているイヌを触った手へ手渡すのです。

衛生観念がゼロ、いくら彼らにそれがどれだけ汚いか、病気の原因になっているかを話して聞かせてもなかなか理解してもらえません。そしてたとえ理解してもらったとしても“石けんがない”などの理由で行動にも移してもらえません。
前途多難とはまさにこのことを言うのだと思います。





【教育の有無は赤ちゃんの世話にも影響する】
妊産婦や子どもたちの健康がおかされているのは衛生観念がないことばかりが原因ではありません。
飢えや、外部からもたらされた結核などの深刻な病気が彼らをおそっているのもその一つです。それよりもなかなか状況が改善されない原因として、集落の近くに学校や保健所がないため教育を受けることができず、どのように赤ちゃんの世話をすれば健康に育てられるかということや、妊産婦期の過ごし方が生まれてくる赤ちゃんに影響を及ぼすことを彼は全く知らないのです。

お腹がおおきくても重いものを持ったり、悪路の中長距離を歩くこともあります。妊娠中だから身体に気をつかうとか、周りの人たちが妊婦を大切に特別扱いするということがないようなのです。このままでは無事に元気な赤ちゃんを産めるかどうかとても心配です。

子どもたちへの目の配り方にも問題があります。マンニャン族は狩猟採取によって生計をたてているため、小さな子どもや赤ちゃんを抱えるお母さんでも子どもたちを残して家を後にすることがしばしばあります。このときに悲惨な事故がよく起こっています。高床式の家や木の上からの落下事故、下痢や高熱があるにもかかわらず処置されずに命を落とす事故です。

【妊産婦と赤ちゃんが主役の毎日を目指して】
これら事例はほんの少し注意がはらわれていれば危険を回避できるものばかりです。衛生観念が根付かないのと同じように、言葉で伝えてもなかなか理解してもらえないのは、妊産婦や子どもたちが健康に過ごすための気づかいについても同じです。

そこで、知識を伝えなくとも、自然と妊産婦や子どもたちの健康へ気づかいができるようになるしかけを作ろうと、ママさんクラブを設立しました。
ママさんクラブのメンバーは、子どもの母親、父親のほかに、子どもの“名付け親”で構成されます。フィリピンには1人の子どもにつき3,4人の名付け親を作る習慣があります。この名付け親は子どもの成長を親とともに見守り、親に助言し、経済的に援助するなどして、セーフティネットの役目を果たしています。これをマンニャン族の間にも取り入れています。まだまだ始まったばかりでメンバーが増えていませんが、1年後には5歳以下の子ども1人につき12人の名付け親を作ることを目標としています。

こうすることによって、より多くの大人の目が赤ちゃんや小さな子どもたちに行き届き、いつも誰かに見守られている状態を作ることができます。たくさんの人に見守れている赤ちゃんや子どもたちは、病気を早期に発見することができたり、事故を防ぐことができたりなど、危険を回避することができます。




続いて妊産婦自身の、また妊産婦に対する周りの意識づくりです。妊産婦には、赤ちゃんを守らなければならない大切な身体であるという自覚を持たせるため、また、周りの人たちには、妊産婦を大切にしようとする意識を促すための活動を行っています。
妊婦の夫には1日に10回妊婦のお腹をさするというルールを作り、妊婦をいたわることを行動することから学んでいきます。さらに、村の人たちには、妊婦に出会ったら必ずいたわりの言葉をかけるというルールを作り、言葉をかけられるたび妊婦は自分の身体を大切にしなければならないことを確認します。
写真は夫が妊婦の奥さんのお腹をさすっている様子です。なれないことに照れを見せている旦那さんですが、「こうするとお腹の赤ちゃんが喜びますよ」と話すと嬉しそうにさすっていました。

活動が始まったばかりで具体的な成果を報告できませんでしたが、妊産婦そして子どもたちの健康を改善するため、ますます活動を盛り上げていきたいと思います。





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